「京ものユースコンペティション2021」受賞者決定
京都市及び公益財団法人京都伝統産業交流センターが主催する、京都の伝統産業に携わる若手人材を支援する「京ものユースコンペティション2021」の作品審査会を令和3年10月1日に開催しました。国内外においてメディアや流通、販売の第一線で活躍される5名の選定委員による厳選なる審査の結果、16名の応募者の中から、グランプリ及び準グランプリの受賞者2名が決定しましたので、ご紹介します。
受賞者に対しては、首都圏や京都市内で発表の機会を提供するとともに、選定委員からのアドバイス等を通して、現代のライフスタイルに溶け込むマーケットニーズを汲み取った、売れる「京もの」づくりや、販路開拓につながるネットワークづくりなど、積極的に支援していきます。
〇応募作品の展示(令和3年10月20日から11月28日まで予定)
応募いただいた全作品を京都伝統産業ミュージアムにおいて展示しますので、ぜひ御来館ください。
【グランプリ】
<氏名>
南條 和哉(なんじょう かずや)氏
<作品名>
LinNe Myo(リンネ ミョウ)
心に響く「佐波理おりんの音色」をもっと身近に自由に楽しむための「おりん」。やさしく叩くと澄んだ音色と美しい余韻が響く。忙しく過ぎゆく日々をすごす多くの人に、ちょっと豊かな時をつくり、心を整えるために、おりんの音色を自由に楽しんでほしいという思いから製作。
<活用した伝統産業技術>
京仏具
【準グランプリ】
<氏名>
堀居 賢司(ほりい けんじ)氏
<作品名>
鍛造チタンカトラリーシリーズ(たんぞうチタンカトラリーシリーズ)
「一生使えるカトラリー」をコンセプトにした「鍛造チタンカトラリーシリーズ」。 無垢材の純チタン丸棒から鍛造することで成形した素地を研磨、整形したものに漆を加飾。漆の滑り止め効果、チタンの素材特性「軽い」、「清潔」に加え、鍛造で金属組織を締めることで、繊細ながらアウトドアでの使用にも耐える強度をもっている。
<活用した伝統産業技術>
京漆器
(京都伝統産業ミュージアム内での展示の様子)